関東大震災から100年。9月1日は「防災の日」。毎日の家事の中で備える防災対策 〜実は知られていない災害時に役立つローリングストック術〜

家事代行マッチングサービス「タスカジ」を運営する株式会社タスカジの法人部門「タスカジ研究所」は、さまざまな家庭の家事の課題を解決してきた家事代行サービスを通じて、家事の知見やデータを多く保有しており、テレビや出版など様々な家事監修を行っています。最近では、2023年4月期フジテレビ系列のドラマ「わたしのお嫁くん」の家事監修を行いました。(*1)。

9月1日の防災の日に向けて多くの方の防災意識が高まります。しかし、いつどこで起こるか分からない災害は、年に1度まとめてするのではなく、日々の対策がその質の高さに大きく影響します。普段の生活や趣味で使っているものを災害時に最大限に活かす「タスカジ流ローリングストック」の家事ノウハウをご紹介します。

(*1)https://corp.taskaji.jp/information/release/2023/04/13/drama_woyk/

■ 防災の日とは

1960年に制定された9月1日の防災の日。この日を含む1週間は「防災週間」とされています。この期間に防災訓練を行う学校や企業が多いので、防災期間として馴染みのある人も多いのではないでしょうか。

防災の日の由来のひとつになった関東大震災は死者・行方不明者が10万人を超え、史上最悪の自然災害と言われています。また、立春から数えて210日目(現暦の9月1日前後)の「二百十日」も関係があるようです。この時期は、台風などで稲作などが被害を受けやすく、古くから厄日とされていました。

防災の日や防災週間には、学校・企業・自治体などで地震だけでなく津波・台風・土砂・大雪・火山など幅広い災害を想定した避難訓練が行われます。最近では、子どもから大人まで参加できる「防災フェス」も増え、消防車やはしご車との記念撮影や、起震車での揺れの体験などのイベントも実施されています。各家庭では、防災グッズ・備蓄品・ライフラインの確保・家具の固定など防災対策もこの機会に見直すのが一般的です。

■ 「タスカジ流ローリングストック術」災害に備えた家事ノウハウ

自然災害はいつどこで起こるか予想ができません。年に一度の防災の日に膨大な労力をかけて準備するのは効率的でないだけでなく、災害時に生活の質が保てるとも言えません。日々の生活や趣味で使えるもので防災用品や設備をカバーをすることで、普段そして災害時のクオリティオブライフを高く保つのがタスカジ流。日常生活の一手間で災害に備えられるローリングストックの家事ノウハウをご紹介します。

ローリングストックとは

日頃から自宅で利用しているものを少し多めに備えることで、災害時に自宅で当面生活することが可能となります。常に最小限備えるべき品目・量を保ちながら、多めに備えているものを日常の中で消費していくため、特別な準備は必要ありません。このような考え方を「ローリングストック」といい循環備蓄とも言われています。

タスカジ流ローリングストックは「日用品」と「備品」の2通りに分けられる

「日用品編」

昔から在宅避難を想定した一般的に行われている対策のひとつです。食料品など消費する量の多いものほど多めに備えておくのがポイントです。

・ポイント1:は分散収納でOK!とにかく量が必要。1人1日3リットル7日分を想定した備蓄を

非常時にもっとも大事な物と言えば水です。成人の場合、水さえあれば1週間は生きられると言われるほど、なくてはならない物です。水の備えとして重要なのはその量。使用量は飲料用と調理用で1人あたり1日3リットルが目安とされています。在宅避難を想定すると7日分が必要とされ、1人21リットルとなります。家族分となるとかなりの量になりますので、ウォーターサーバーの活用や分散収納などをして、備蓄用にも多めに保管しておくのがおすすめです。

・ポイント2:缶詰め・レトルト は子どもや家族が本当に好きなものをストック

災害時の保存食として昔から馴染みのある缶詰。賞味期限が長く、食材のバリエーションも多いので、非常食に最適です。最近は、その種類がますます豊富になっていて、少し高級なものや地域限定のものなど日常的におかずやおつまみとして食べられるものも多くあります。ここでポイントとなるのが本当に美味しいものや家族が好きで楽しんで食べられるものを購入することです。安価なものや好みではない非常食用のものをストックしてしまい、家族に消費されないことがないように心がけましょう。

・ポイント3:ローリングストックの消費は家事のプロに相談

賞味期限が迫った食品の使い道に困った際には、缶詰やレトルトを活用した作り置き料理をタスカジさん(タスカジに登録するハウスキーパーの呼称)にご依頼いただくことも可能です。

(参考動画)
実はとってもすごい缶詰!家庭から考える未来の食卓とは?料理トークセッション&オンライン料理レッスン〜タスカジさんフェス2022〜
https://youtu.be/RzUpMNuPi2E

「備品編」

BBQ用品やアウトドアグッズを備品と兼用することで普段の生活の中で防災に備えることができます。日常的に活用するものの中には災害時に役立つものがあります。まず、防災観点からも役立つ日常生活で必要な物・グッズにはどんなものがあるのか見てみましょう。

・ポイント1:キャンプ用品をフル活用して熱源を確保

最近ブームのキャンプに使われるグッズは防災観点でも優秀なものが非常に多いです。例えば、カセットコンロやガスバーナー。食卓で使用するものではなく、キャンプ用は外でも利用できるなど機能性が大変高いのが特徴です。キャンプ用品を一式備えておくと、それがそのまま防災セットにもなります。キャンプに行って使用するたびに、次の分を準備しておくだけなので、非常に効率的な防災対策といえます。キャンプで楽しみながら自然と備品の使用方法を家族中で学んだり、定期点検を行う機会にもなります。

また、ガスボンベも同時に備蓄が必要なので多めに保管するようにし(一人6本ほど)、使用期限が迫ったものからお家のお鍋用コンロなどで使用するようにしましょう。

・ポイント2:「ライト」グッズを家庭内にもとう

災害時に役にたつのが光。災害時は外で待機することもあることから屋外で使用できるものをおすすめします。ライトはいざというときに電池が切れがちなので、キャンプで利用しながら電池切れ前のタイミングで入れ替えていくのが重要です。最近はLEDの充電タイプも増えてきたので、壊れていないか定期点検し、アウトドアで使い終わった後に不足分を常にチャージしてていきましょう。

・ポイント3:レジャーでも使える簡易トイレ

車での長距離移動でも重宝する簡易トイレ。アウトドア時にも活用できるので、簡易トイレの種類も増えています。非常用の組み立て式トイレはしっかりした大きめの作りですが、気軽に持ち運べるミニサイズのものも多くあります。できるだけ日常でも使えるものを多めに準備しておくのが良いでしょう。

災害時に役立てるための収納のコツ

災害に備えていても、保管しておく場所や保管方法、管理に問題があると、いざという時に活用することができません。何を備えるのかということと同様に、どこにどう備えるのかも大切なポイントです。保管方法や保管場所は住んでいる地域や家の構造、家族構成でも異なりますので、各家庭で判断しなければなりません。以下のポイントを収納の参考にしてください。

・「日用品」は分散収納「備品」はまとめて収納

災害時の備えは分かりやすいようにまとめて保管したほうが良いと思いがちですが、日用品は分散しておくのがおすすめです。家の広さに限界もあり、一箇所にまとめきれないこともあるでしょう。その場合は分散収納しましょう。リスク分散のメリットがあります。その際、ローリングストックを意識して、日常の料理に活用できるよう、食品関係についてはキッチンの近くに配置しましょう。

保管場所としてもっとも大事なのは「すぐに取り出せるところ」ということ。使用期限があるもの、季節や家族構成、子供の年齢によって入れ替えが必要になることも少なくありません。

家の立地や家族構成によっても変わり、例えば、津波の恐れがある場合は玄関付近、家族に赤ちゃんや老人がいる場合には窓から避難できるようリビングや寝室のベッドの下など、建物や家庭の状況によって各家庭で判断しなければなりません。共通して言えることは、誰でも取り出しやすいという意味でなるべく低い位置に保管するほうが良いでしょう。

・備蓄の管理は家族で役割分担を

備蓄品は、定期的な点検や補充も必要になります。まずは、家族全員で防災備品についてどこに何があるか把握しておきましょう。一人で管理すると負担が大きいので、食品と子ども用品は母親、生活用品と水は父親、電気類は子どもなど、家族で管理を分担し、普段の生活の中でお話しするほうが良いと言えます。

このように防災グッズや備蓄品は家庭によって、玄関やキッチン、リビング、寝室・ベッドルームなどさまざまな場所に収納しますが、普段使うものだけで溢れて整理しきれないと悩んでいる家庭が少なくありません。「タスカジ」では収納のプロがノウハウを以下の通り発信しています。定期的な部屋の収納整理と同時に、防災グッズや備蓄品の準備や確認を習慣にすると良いでしょう。

プロに聞く!ごちゃごちゃしがちな玄関の整理収納術は?
https://taskaji.jp/plus/organize-storage/2477/

部屋別の整理収納アイデア決定版|カリスマ家政婦×タスカジ代表がプロ目線でチェック https://taskaji.jp/plus/organize-storage/1334/

■絶対に備えるべき防災グッズリスト

災害のための備えは、緊急時にすぐ持って避難できる「持ち出し用避難グッズ」と、1週間以上の長期的に消費する「備蓄品」の2種類があります。これらは分けて用意しておく必要があります。首相官邸や農林水産省のホームページ(*2)を参考に、自身または家族に何が必要かをまず確認し準備してみましょう。

●持ち出し用の避難グッズ例

∟全世帯共通
□水・食品(1〜3日分)
□防災ずきん・ヘルメット
□衣類・下着
□紐なし靴
□懐中電灯・ランタン
□携帯ラジオ(手動充電式)
□予備電池・携帯充電器
□マッチ・ろうそく
□救急用品
□使い捨てカイロ・ブランケット(冬)
□洗面用具・歯磨き

※このほか、感染症対策としてマスクや手指消毒用アルコールなど、各家庭で必要なものを準備する

∟子育て世帯
□ミルク
□紙オムツ
□抱っこひも
□使い捨て哺乳瓶
□お尻ふき
□離乳食
□携帯カトラリー

∟女性のいる世帯
□生理用品
□防犯ブザー/ホイッスル
□中身の見えないごみ袋

∟高齢者のいる世帯
□大人用 紙パンツ
□入れ歯
□デリケートゾーンの洗浄剤
□杖
□入れ歯用洗浄剤
□持病の薬
□補聴器
□お薬手帳のコピー

●備蓄品例
□食料や水(できれば1週間分)×家族の人数分
□生活用品(ティッシュ、トイレットペーパー、ラップ、ゴミ袋、ポリタンク、携帯トイレなど)

(*2)
首相官邸:災害「備え」チェックリスト
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf

農林水産省:災害時に備えた食品ストックガイドhttps://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html

■タスカジ研究所とは

タスカジ研究所は、タスカジのプラットフォームにある家事に関するデータやハウスキーパーであるタスカジさんの家事知見、タスカジさんや依頼者コミュニティを活用し、企業に向けたコンサルティング事業を行っています。

プロモーションなどのマーケティング支援や新商品開発、新規事業開発支援に加え、独自調査や自治体と連携し新たな働き方支援なども実施しています。
https://corp.taskaji.jp/services/taskaji-kenkyujo/


<ドラマの家事監修も実施>
タスカジ研究所ではこうした家事の知見を活かし、2023年4月期フジテレビ系列のドラマ「わたしのお嫁くん」の掃除や片付けなどの家事監修を担当しました。

家庭での家事に際限がないと言われるように、「家事」が指す範囲は幅広く、しかもどの家事も突き進めると非常に奥深いものばかりです。そのため、掃除、整理収納のそれぞれの専門領域を持つ複数名のタスカジさんと一緒にチームを作り、幅広い家事の分野に対応できるように構成して監修しました。
https://corp.taskaji.jp/information/release/2023/04/13/drama_woyk/

◎タスカジのサービスについて

https://taskaji.jp
多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(タスカジさん)と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービスです。家庭内の家事負担が女性に偏っていることが理由で、望む人生やキャリアを築くのが難しいという、日本中の多くの女性が抱える社会課題を解決するために立ち上げました。2014年のサービスリリース以来、一貫して家庭のあらゆる家事の課題解決をサポートしており、培った知見をもとに「家事はクリエイティブな仕事である」ことを発信するなど、「家事代行は高価、家事は単純作業」という旧来型の家事意識の改革にも取り組んでいます。また、コミュニティを活性化することによりサービスの質を向上させる「コミュニティ循環型サービス運営モデル」の先駆けにもなっています。利用者数約11万名。日経DUAL家事代行サービス企業ランキング2017 1位、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018 働き方改革サポート賞。

◎株式会社タスカジについて

社 名 : 株式会社タスカジ
設 立 : 2013年11月6日
代表者 : 代表取締役 和田幸子
所在地 : 東京都港区芝2-26-1 iSmartビル301
事業内容: 家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」の運営
URL  : https://corp.taskaji.jp

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