シェアリングエコノミーの家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営する、株式会社タスカジ(本社:東京都港区、代表取締役:和田幸子、以下タスカジ)は、『家庭内の家事シェア実態調査』を発表いたしました。
子育て世帯の利用ユーザーが多いタスカジは、家庭内の家事分担の進み具合やジェンダー間の意識の違い、またそのために必要なことなど、家庭内の家事シェアについて毎年調査しています。
今回の調査では、男性ユーザー(パートナーがいる世帯で男性がタスカジユーザー)は、「家事比率」「家庭内での家事分担の話し合い」「家事分担をうまくするために必要なこと」のどの調査で見ても、2021年調査実施時よりも家事シェアが進んでいる傾向にありました。
2014年の創業以来、タスカジは一貫して家事の課題解決のための大きな取り組みの一つとして、家事シェアの発信を続けています。共働き世帯が約7割(*1)となっている昨今、より家庭内の家事シェアとともに家事代行などの外部へのアウトソーシングの認知と利用も高まっています。タスカジとしても各家庭での家事シェアの前進により貢献すべく、今後も家事代行についての情報の発信を続けてまいります。
(*1)厚生労働省「共働き等世帯数の年次推移」よりタスカジ算出:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/backdata/1-1-3.html
■ サマリー
<男女間で見る家事シェア比較(家事代行利用前後)>
・女性ユーザー世帯では、家事代行利用前は女性ユーザー78%・男性パートナー22%と圧倒的に女性の家事比率が高く(2021年実施時:女性79%・男性21%)、家事代行利用後は、家事代行に依頼する家事は18%、女性ユーザー61%、男性パートナー20%だった(2021年実施時:家事代行20%・女性60%・男性20%)。2021年アンケート時と同様の傾向だった。
・一方で男性ユーザー世帯では、家事代行利用前でも男女間の家事は折半していた(2021年実施時:女性57%・男性43%)。家事代行利用後は、家事代行に依頼する家事は24%、女性パートナー33%、男性ユーザー43%という結果となり(2021年実施時:家事代行19%・女性42%・男性39%)、2021年アンケート実施時と比較しても、家事シェアはやや進んでいる傾向だった。
・家事に従事する比率が男女のユーザー間によって大きく差がある結果となった。女性ユーザーは家事負担が約8割となり、家事代行利用によって6割ほどまで減っているものの、負担感は依然大きく、不満も大きくなっていると見られる。男性が家事代行を利用している世帯は家事シェアが進んでおり、家事代行の利用により、双方の時間を捻出している傾向が見られた。
<家庭内の家事分担についての話し合い>
・家庭内の家事分担・それぞれの役割について家庭内で話し合いをしている割合は、女性ユーザー49%・男性ユーザー70%と開きが大きく、男性ユーザーの方が多い結果となった。2021年実施時と比べて、女性ユーザーが家庭内で話し合いをしている比率は変わらないが、男性ユーザーの比率が大きく伸びる傾向となった。
<家庭内の家事分担について必要だと思うこと>
・家事分担がうまくいくために、女性ユーザーの66%の人が「夫婦間のコミュニケーションや信頼関係」が大事と回答し、続いて「相手の作業に文句を言わないようにする」が56%、「各自の得意・不得意な作業を明確にしておく」が51%となり、2021年実施時と同様の傾向となった。
・男性ユーザーは「各自の得意・不得意な作業を明確にしておく」が59%と一番多く、続いて「相手の作業に文句を言わないようにする」が48%、「夫婦間のコミュニケーションや信頼関係」も48%という結果だった。
・女性ユーザーは「コミュニケーション・信頼関係」といった比較的情緒的な回答が一番多かったのに対し、男性ユーザーは「得意・不得意作業の明確化」が一番多く、大事だと思っていることは男性の方がより具体的な傾向だった。
(参考)2021年実施アンケート:2021年『タスカジ、『家庭内(ジェンダー間)の家事ギャップと家事代行利用の実態調査』を実施』https://corp.taskaji.jp/information/release/2021/12/06/survey5/
「家庭内の家事シェア実態調査」結果詳細
■男女間で見る家事比較(家事代行利用前後)
女性ユーザー世帯では、家事代行利用前は女性ユーザー78%・男性パートナー22%と圧倒的に女性の家事比率が高く(2021年実施時:女性79%・男性21%)、家事代行利用後は、家事代行に依頼する家事は18%、女性ユーザー61%、男性パートナー20%でした(2021年実施時:家事代行20%・女性60%・男性20%)。2021年アンケート時と同様の傾向でした。
一方で男性ユーザー世帯では、家事代行利用前でも男女間の家事は折半しており(2021年実施時:女性57%・男性43%)、家事代行利用後は、家事代行に依頼する家事は24%、女性パートナー33%、男性ユーザー43%という結果でした(2021年実施時:家事代行19%・女性42%・男性39%)。2021年アンケート実施時と比較しても、家事シェアはやや進んでいる傾向でした。
家事に従事する比率が男女のユーザー間によって大きく差がある結果となりましたが、男性が家事代行を利用している世帯は家事シェアが進んでおり、家事代行の利用により、双方の時間を捻出している傾向が見られました。
■夫婦間の家事比率に対する満足度
「どちらの割合も満足している」と回答したのは、女性ユーザー39%に対して男性ユーザーは70%と、2021年実施時よりも大きな開きがありました(2021年実施時:女性42%・男性52%)。また、「どちらの割合も満足していない」と回答した人は、女性ユーザー40%に対して男性ユーザー30%、2021年実施時よりも開きが小さくなりました(2021年実施時:女性36%・男性14%)。
女性ユーザーは家事負担が約8割となり、家事代行利用によって6割ほどまで減っているものの、負担感は依然大きく、不満も大きくなっていると見られます。
■家庭内の家事分担についての話し合い
家庭内の家事分担・それぞれの役割について、家庭内で話し合いをしている割合は、女性ユーザー49%・男性ユーザー70%と開きが大きく、男性ユーザーの方が多い結果となりました。2021年実施時は、女性ユーザー50%・男性ユーザー43%となり、女性ユーザーが家庭内で話し合いをしている割合は変わりませんが、男性ユーザーの比率が大きく伸びました。
■家庭内の家事分担について必要だと思うこと
家事分担がうまくいくために、女性ユーザーの66%の人が「夫婦間のコミュニケーションや信頼関係」が大事と回答し(2021年実施時:63%)、続いて「相手の作業に文句を言わないようにする」が56%(2021年実施時:59%)、「各自の得意・不得意な作業を明確にしておく」が51%(2021年実施時:57%)となり、2021年前回実施時と同様の傾向となりました。
男性ユーザーで見てみると、「各自の得意・不得意な作業を明確にしておく」が59%と一番多く(2021年実施時:67%)、続いて「相手の作業に文句を言わないようにする」が48%(2021年実施時:48%)、「夫婦間のコミュニケーションや信頼関係」も48%(2021年実施時:86%)という結果になりました。
女性は「コミュニケーション・信頼関係」といった比較的情緒的な回答が一番多かったのに対し、男性は「得意・不得意作業の明確化」が一番多く、大事だと思っていることは男性の方がより具体的な傾向でした。
*その他の意見(自由回答、一部抜粋)
(価値観・意識)
・お互いの価値観を認められること
・家庭内の誰もが当事者意識を持つこと
・女性が家事をするという概念を変える教育が必要
(擦り合わせ・ルール)
・話し合い
・各家事の「納得のいく到達度合い」を擦り合わせておくこと
・相手の役割と決めたことを、やってしまわないこと
・ルールを決めずに、できる人ができる時に自発的にやること。しんどい時はしない。
・子どもにも協力してもらう
(思いやり)
・相手の作業に感謝をすること
・相手への思いやりと心の余裕
(家事の効率化・家事ができない時の備え)
・外注と自動化
・家電の導入で業務の効率化を図る
・できない時に、心地よさを選択できる手段を用意しておくこと(どちらかに皺寄せがいったり諦める以外の選択肢)
<調査概要>
■調査名:「家庭内の家事シェア実態調査」
■実査時期:2022年10月28日(金)~2022年11月23日(水祝)
■調査方法:インターネット調査
■調査対象:タスカジ依頼者ユーザー
■回答者数:288名(配偶者・パートナーがいる女性ユーザー:261名、男性ユーザー:27名)
※男性ユーザーはサンプル数が少ないため参考値
※構成比は小数点以下第1位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
■タスカジのサービスについて
(https://taskaji.jp)
多彩な家事スキルを活かして働くハウスキーパー(タスカジさん)と、家事をお願いしたい人とをつなぐ、シェアリングエコノミーの家事代行マッチングサービスです。家庭内の家事負担が女性に偏っていることが理由で、望む人生やキャリアを築くのが難しいという、日本中の多くの女性が抱える社会課題を解決するために立ち上げました。2014年のサービスリリース以来、一貫して家庭のあらゆる家事の課題解決をサポートしており、培った知見をもとに「家事はクリエイティブな仕事である」ことを発信するなど、「家事代行は高価、家事は単純作業」という旧来型の家事意識の改革にも取り組んでいます。また、コミュニティを活性化することによりサービスの質を向上させる「コミュニティ循環型サービス運営モデル」の先駆けにもなっています。利用者数約10万名、登録タスカジさん数約2,600名(2022年3月現在)。日経DUAL家事代行サービス企業ランキング2017 1位、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018 働き方改革サポート賞。
■株式会社タスカジについて
社 名 : 株式会社タスカジ
設 立 : 2013年11月6日
代表者 : 代表取締役 和田幸子
所在地 : 東京都港区芝2-26-1 iSmartビル301
事業内容: 家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」の運営
URL : https://corp.taskaji.jp
<本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先>
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